仏教用語かんたん解説(1)

檀家→檀越(だんおつ)
サンスクリットのダーナパティの音写。施主と訳す。僧尼に衣食などを布施する信者。(略)信徒の所属する寺院を檀那寺と呼び、世襲的に寺院経済の維持を行った。『百科事典・マイペディア』
――現在、崩壊が危惧されるシステム――

檀那
サンスクリットのダーナの音写。布施(ふせ)と訳す。在家の修行徳目の重要な一つで、六波羅蜜の第一位。転じて檀越(だんおつ)の意味に混用される。『百科事典・マイペディア』
――内容が忘れられて、曖昧となった徳目――

布施
仏教で、施(ほどこし)、施物をいう。信者が僧に財物を施すのを財施、僧が信者に教えを説くのを法施、仏・菩薩が世の人の怖畏(ふい)を取り除く事を無畏施という。六波羅蜜の第一位布施(完全な恵み、施し) 『百科事典・マイペディア』
―― 一番誤解されやすい修行徳目――

喜捨
惜しむ心無く、喜んで財物を施捨すること。施捨は仏・法・僧の三宝を守るためでもあり、また財物に対する執着や物欲から離脱させる意味もある。『百科事典・マイペディア』
――まったくの死語かと思われる徳目の言葉――

帰依
サンスクリット原語の意味は、(略)庇護を求めること、仏典漢訳語としての〈帰依〉は、すぐれたものに対して自己の身心を投げ出して信奉することをいう。仏・法・僧の三宝に帰依する事を〈三帰〉、〈三帰依〉といい、これは仏道に入る第一歩とされる。  『岩波仏教事典』
――〈生き方〉を決め、見つめ直す向上の徳目――

(用語の解釈は和尚の独断的コメントです。あらかじめお断りしておきます)
by 「祈り」と「願い」2014/2/1(土)