仏教用語 かんたん解説(3)
悪趣(あくしゅ) 悪業の結果行かねばならないところ。地獄・餓鬼・畜生の三悪道といい、ここに転々と生まれかわることを悪道の輪廻という。これに修羅・人間・天上を加えて六道という。 ――生命あるものが、逃れられない輪廻―― 因...
悪趣(あくしゅ) 悪業の結果行かねばならないところ。地獄・餓鬼・畜生の三悪道といい、ここに転々と生まれかわることを悪道の輪廻という。これに修羅・人間・天上を加えて六道という。 ――生命あるものが、逃れられない輪廻―― 因...
「無智亦無得」 ―― 智も無く、亦た、得ることも無し ―― 『初転法輪経』の説法は続きます。 次に比丘らよ、輪廻再生に導き、喜びと貪りを伴い、いたるところで喜び楽しもうとする熱愛欲求(渇愛)――略―なるものは、〔苦の集(...
「無苦集滅道」 ―― 苦集滅道は無く ―― お釈迦様が成道後の坐禅で十二縁起を順逆に考察されたのは先に触れたところです。このおり悟りの内容は深遠で誰も理解できないだろうと、法を説くことを躊躇われたのですが、...
「無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽」 ―― 無明も無く 亦た無明の尽きることも無し 乃至 老死も無く 亦た老死の尽きることも無し ―― さて「無」の語が続きますが、ここでも前回と同様に〝乃至〟の語...
回向(えこう) 自己の善行の結果である功徳を他に廻らし向ける(略)『岩波仏教辞典』 ――実体が伴わないことで内容が空虚となった徳目―― 火宅(かたく) 煩悩が盛んで不安なこの世を、火につつまれている家にたとえた語。迷いの...
“坐禅と般若心経の集い”法話 vol.12 「無眼耳鼻舌身意 無色聲香味觸法 無眼界乃至無意識界」 ―― 眼耳鼻舌身意も無く 色聲香味觸法も無く 眼界も無く乃至意識界も無し ―― 前項は私たちの構成要素であ...
“坐禅と般若心経の集い”法話 vol.11 「是故空中無色 無受想行識」 ―― この故に空のなかには、色もなく、受想行識もなし ―― 一般的には「色」を物質的存在と解釈するのですが、まず、「色」は私たちの肉...
“坐禅と般若心経の集い”法話 vol.9 「舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是」 ―― 舎利子(シャリシ)よ、色は空に異ならず。空は色に異ならず。色は即ちこれ空。空は即ちこれ色。 受、想、...
檀家→檀越(だんおつ) サンスクリットのダーナパティの音写。施主と訳す。僧尼に衣食などを布施する信者。(略)信徒の所属する寺院を檀那寺と呼び、世襲的に寺院経済の維持を行った。『百科事典・マイペディア』 ――現在、崩壊が危...
小庵ですが禅寺です。 門幕を張り正月となりました。 by 「祈り」と「願い」 2013/1/5(土)ブログ掲載
“坐禅と般若心経の集い”法話 vol.8 「照見五蘊皆空度一切苦厄」 ――観自在菩薩は波羅蜜多の実践によって、五蘊(ごうん)はことごとく空だと見極めて、一切の苦悩と災厄を越えたのである―― 迷いの世界の私...
“坐禅と般若心経の集い”法話 vol.7 「行深般若波羅蜜多時」 般若波羅蜜多とは、「到彼岸」とか「六波羅蜜」と説示される六種の項目のうち、悟りの境地にいたる智恵の実践徳目です。 六種とは、布施、持戒、忍辱、精進、禅...
“坐禅と般若心経の集い”法話 vol.6 「観自在菩薩」 『般若心経』の冒頭は「観自在菩薩」と始まります。原語は「アヴァロー キテーシュ ヴァラ」、観察すること自在なる者の意です。 鳩摩羅什の旧約では観世...