喜春禅庵(喜春庵)の歴史
喜春庵は山号を「瑞光山」と言い、臨済宗南禅寺派の近末寺院で南禅寺五十三世の伯英徳俊禅師を開山とし、応仁2年(1468)に性庵稟禅師により創建されたと伝えられています。 また敕諡佛性通應禅師によって宝永年間(1704~1711)に中興されました。
当地は平安京初めの貴族小野石子(典侍)邸跡と言われ、弘仁7年(816)2月に嵯峨天皇が
行幸されたと「類聚国史」に記されて います。
秘仏・十一面観音立像
重要文化財 像高1メートル余 平安時代(9~10世紀)
当庵の十一面観音様は長く秘仏とされてきました。欅の一木彫で作られた等身像で貞観時代 の特徴を持った仏像です。 当初は着色されていたと推定されますが、今はそのほとんどが剥落 して全身黒ずんでいます。
平安初期の仏像と藤原時代の仏像の過渡期の作と見られ平安時代 前半の9世紀~10世紀にかけての作と考えられます。
平安時代に胎動した密教的作風の流れをくむもので、同像の表現特色として像全体をやや肥 満した量感でとらえ身体各部をおだやかな丸みのある面と輪郭で構成されています。この特色が密教的作風の失われていく過程にあることを示す貴重な作品といわれています。
拝観ご希望の方は、お一人志納金400円で予約を受け付けています。こちらからお申し込み下さい。
☆従来の「納経」も受け付けています。 納経料1枚 1,000円
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行事
毎月18日は十一面観音様の日、第2、第4日曜日9:00から“坐禅と般若心経の集い”
水曜~日曜日の18:30から“夜の坐禅会”
詳しくは以下のホームページをご覧ください。
喜春禅庵の“坐禅と般若心経の集い”