仏教用語 かんたん解説(3)

悪趣(あくしゅ) 悪業の結果行かねばならないところ。地獄・餓鬼・畜生の三悪道といい、ここに転々と生まれかわることを悪道の輪廻という。これに修羅・人間・天上を加えて六道という。 ――生命あるものが、逃れられない輪廻―― 因...

仏教用語 かんたん解説(2)

回向(えこう) 自己の善行の結果である功徳を他に廻らし向ける(略)『岩波仏教辞典』 ――実体が伴わないことで内容が空虚となった徳目―― 火宅(かたく) 煩悩が盛んで不安なこの世を、火につつまれている家にたとえた語。迷いの...

賢者の歌

廬山は烟雨 浙江は潮 未だ到らざれば 千般恨み消えず 到り得て還り来れば 別事なし 廬山は烟雨、浙江は潮 (蘇東坡) 蘇東坡(そとうば)作とされる偈頌の一節です。ここには悟了と未悟の境界が、彼の心境をとおして、見事な鮮や...

一休禅師の歌 2

  花を見よ 色香も共に 散り果てて 心無くても 春は来にけり(一休宗純禅師) 花といえば桜です。 その咲き乱れつつ散る様は「色即是空」そのままに隠しようもなき生命(いのち)の相です。 私たちは散り際の見事さを...

仏教用語かんたん解説(1)

檀家→檀越(だんおつ) サンスクリットのダーナパティの音写。施主と訳す。僧尼に衣食などを布施する信者。(略)信徒の所属する寺院を檀那寺と呼び、世襲的に寺院経済の維持を行った。『百科事典・マイペディア』 ――現在、崩壊が危...

ドクダミ作務

  当庵では毎年6月中旬にドクダミを採取して、1年分のお茶とします。 十一面観音様の日や、坐禅会、般若心経の集いと、ドクダミ茶は好評で、初めての方も一口含んで「美味しい」と驚かれます。 ドクダミは小庵の裏庭に自...

一休禅師の歌

  雨あられ 雪や氷と へだつれど 解くれば同じ 谷川の水 (一休宗純禅師) 一休禅師の歌です。差別の相をそのままに写して、その根底の何物にも囚われない智慧。流れの中で囚われなくともスラスラと物事は循環すること...